【TSG】6/23(火)開催:わたしらしく、はじめる起業

Sponsored Link

 

みなさん、こんにちは!

本日は、23日に行われたTOKYO STARTUP GATEWAY2020のオンラインセッション、「わたしらしく、はじめる起業」の内容をお送りします!

TSGとは

ゲストスピーカー(3名)

●アイテムクリエイター・芸術家 懸谷直弓 氏 (以下:直)
美術と町工場がつながる場を作る「アート&ファクトリー」活動中。

HP / Twitter

●株式会社 CAN EAT 代表取締役 田ヶ原絵里 氏 (以下:絵)
アレルギー対応食アドバイザー。食事嗜好やアレルギーをWeb上に登録し、友だちや飲食店にシェアできるプラットフォームを運営。

HP / Twitter 

●株式会社 エスティーム代表 overEディレクター 和田真由子 氏 (以下:和)
胸が大きな女性に光を当てたアパレルブランド “overE”を運営。

HP / Twitter

Q1. 起業のきっかけは?アイディアのタネはどう育てた?

(和):起業しようと思ったのは、東京マラソンに参加したことがきっかけ。
自分は、大学を中退し、小さな編集プロダクションに勤務していて、特別なことができると思っていなかった。だけど、東京マラソンを走り切った後、感謝が溢れ、人生を楽しむために生きたいと思った。

起業の流れとしては、やりたいことが先にあったわけではない。

<起業しようと決める → テーマを決める → 友人や周囲の人からの意見でニーズを確認 → 実現可能性が高いものを選ぶ> いう流れだった。

実は、ちょうどその頃、会社を25日でクビになるということが起こり、適応障害を発症した。
会社に勤める以外の道を見出したかったので、大急ぎで起業した。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(絵):もともとは起業する気はなく、大日本印刷株式会社に勤めていた。

社内の新規事業を扱う部署に異動し、3Dプリンターで食べ物を作るという事業に取り組んだが、アイディアが社内で通らなかった。オランダで研究が進んでいた分野で、これから日本に来ると予想されていた。

また、ちょうどそのころ、50代の母が米アレルギーを発症した。やがてはご飯がパーソナライズされる時代が来るのでは、と感じた。3Dプリンターによってタンパク質の配合を変えると、アレルギーが発症しないというような研究もあった。

自分のアイディアを実現する方法が起業しかなかったため、起業を決意した。

 

―会社でそのアイディアが通らなかった理由は?(参加者より)

(絵):おそらく、大きく二つあったと思う。

①企業内でのジャンルのミスマッチ。取り組んでいたジャンル(アレルギー対応・食のパーソナライズ)が、印刷事業との親和性が低かった。
②すぐお金になる新規事業ではなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(直):自分の場合、三年間銀行員をしていた。

会社で働く中で、「言語化できないすてきな感情、愛や友情などを、この現実の世界に下ろしたい、この世界をテーマパーク化したい」という想いが強くなり、東京藝大に入りなおした。

人一人は、長くても130年くらいしか生きられないが、職人さん一人の脳が100年分だとすると、それを掛け合わせれば、1000年分にも、もっと大きくもなる。職人さんの脳を掛け合わせる場として、「アトリエサービス」を作った。

自分には取り立てて才能がないと思っていた。だからこそ、失敗しても世界は揺るがないだろう、誰も死なないし、うまくいかなければ放浪しようと思っていた。

Q2. 起業の理由として、「自分の想い」と「マーケットの需要」、どちらが基準になった?

(和): → マーケットの需要

もともと服が嫌いで、苦手・課題意識が強かった。
(好きなことで起業したわけではないが、)自分の人生のレールを外れても何とか戻ってこれる、1~2千万ぐらいの借金しても、少しずつ返していけるから大丈夫だと思っていた。

 

―好きなことをテーマにしていない起業で、どうやってモチベーションを保っているのか?(参加者より)

男性のほうが、ミッションに重きを置く傾向があるかもしれない。自分や、一緒に働く周囲の人を見てきて、女性は能力を伸ばすこと、できるようになること自体に喜びを感じる傾向があるように思う。性差だろうか?

ーーーーーーーーーーーーーーー

(絵): → 自分の想い

会社の中で自分の興味のあることができなかったストレスから、起業を決意。

とは言っても、事業をする以上、事業として成り立つようにすべき。
事業化しづらいアレルギー分野を扱うのは自分の想いだけど、想いだけを重視するということではない。

ただ、想いから始まっていることが、事業化のプロセスで、例えばヒアリングを重ねたりする時などのモチベーション維持に影響しているというのはあると思う。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(直): → 自分の想い

自分がそれをやらないと生きていけない、ということをしているだけ。

 

―芸術をビジネスにするというのは、イメージが湧かない。どのように事業化しているのか?また、TSGでどう具体的になっていった?(参加者より)

自分が芸術活動する中で、一人が作るものは小さいと気づいた。
これでは世界を面白くできないので、色んな人を巻き込み、自分に協力してくれる人々が共に幸せになるシステムを作りたかった。自分でも、このテーマで起業できるとは思っていなかった。

TSGに参加することで、選考の過程で、自分のアイディアを無理やりにでも言語化する必要があり、事業をブラッシュアップできた。また、選考過程で宿題のようなものが色々と出て、どれだけの協力者を募ったか書く書類などもあり、どんどん人に話をすることで、いっぺんに協力者と出会うことができた。

Q3. 女性起業家ならではの苦労や良い点は?

(絵):起業後に結婚し、名字が変わった。登記上の名字を変える必要があったが、男性は手数料がかからないのに、女性は2,3万かかったので驚いた。

また、噂では、女性起業家が妊娠した途端、受けていた資金を引き上げられてしまったという話があった。

最近では、女性向けの起業プログラムが充実してきたので、それはよい点だと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(和):登録した書類が膨大で、結婚したらこの書類の名字を全部変えるのかと思うと…夫婦別姓にするかとか、色々考えてしまう。

また、法人化すると、代表者の住所がすぐ分かってしまうので、自分は特に怖い想いをしたことはないが、こういう面はある。

また、実体験としては、ビジネスをする上で意見の相違が出るのは当たり前だが、商談などでトラブルが起きたとき、女性であることで関わりが難しいと感じることはある。適宜、他の人に相談することをおすすめする。

一方で、東京労働局の「女性・若者・シニア創業サポート事業」という制度融資を受けられたことは、女性であることのメリットだった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(直):応援者が集うとき、打合せなのか、お茶の誘いなのかわからない時がある。
どういう方とどんなお話をするか意識して、打合せの内容を事前に少しやり取りしておくとよいと思う。

(和):すごく理解できる。夜の会食問題とか。

自分の場合、メディアに取り上げてもらう機会が多かったため、例えば婚活サービスなどに登録すると、やっていることがバレているため、頂くメッセージが「あの番組見ました!」とかいうものになる。また、デートでも、仕事の話が始まってしまうと、もう恋が芽生える雰囲気にならなくなる。

Q4. 具体的な資金調達方法は?

(絵):まず、これはじっくり学んでいく必要があるが、融資と出資の違いについて簡単に。

●融資…銀行から借りるもの。返済前提。返済計画書なども書く。
●出資…資金を提供くださる方に、株式を渡すもの。返済不要。将来的にリターンが欲しい人が、今資金をくれるイメージ。

ビジネスモデルが確立している、後にお金が入ってくることを銀行がイメージしやすい事業であれば、融資でいいのだと思う。

ただ、自分のように、儲かるかどうかはっきりイメージできないビジネスは、出資も受けることになる。実際に、最初に考えていたアイディアはだめになり、どんどん改良している状態。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(和):スタートアップとスモールビジネスの違いについても説明したほうがいいかもしれない。

●スタートアップ…Jカーブを描くと言われる。周知やお客様の開拓に時間がかかり、最初のうちは大赤字も覚悟。ただ、軌道に乗り始めたときの上がり方は未知数。
●スモールビジネス…ものを仕入れて売るといったような、昔ながらのイメージしやすいビジネス形態。

出資(エクイティ・ファイナンス)と、融資(デッド・ファイナンス)の両方を活用する人も多い。

融資には様々な種類がある。
①プロパー融資
②保証協会付き融資
③日本政策金融公庫からの融資
④制度融資

また、これらを資金源として宛にするのはおすすめしないが、
・助成金
・クラウドファンディング なども活用できる。

資本金集め、資金調達に関しては、選択肢が多い。
ビジネスをする上で、人・モノ・金のうち、お金が一番どうにかなるものであると、伝えておきたい。

Q5. 事業計画において、今日までに変化があったことは?

(和):特になし。

自分の場合、最初に志したところと、現在の事業内容にたまたま変化がなかっただけだと思う。起業までの準備期間がたったの三ヶ月で、TSG参加中に起業していることも関係しているかも。
ただ、TSGに応募した時点では、私にもぼんやりした所があった。選考過程で事業計画書をブラッシュアップできた。

細かい内容については、もちろん、お客さんの声で変わっていく。
事業の発展に関係があるのは、実際にお金を出してくださるユーザーさんの声。
机上の空論というか、議論の上で頭を悩まされることはあるけれど、ユーザーさんに目を向ける。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(絵):自分の場合、事業計画はどんどん変わった。

アレルギー対応のお弁当屋さん → モバイルオーダー → 現在の事業内容へと変化してきた。

マネタイズモデル(どうやって事業として儲けを得るか)はどんどん変化したが、「パーソナライズフードを実現したい」という、この部分は変わらなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(直):事業計画は変化した。

当初、ユーザーが自分に一番合うアトリエを探すアプリを作ろうとしていた。

TSG参加中に受けた指摘から、それはやりたいことから離れている、手段に偏ってしまっていると気づいた。デバイスでうまく周ると思いがちだが、(自分のやりたいことから離れすぎず、)泥臭いところから一つ一つ関係性を作ることをやっていく必要がある。

 

―泥臭い関係とあったが、この人はつながるべきという基準は?(参加者より)

自分で、時間をかけて関係を構築したい人を選ぶ。
お金になるがわからないが、応援したいと言ってくださる方もいる。
なるべく対面で、どれだけ時間を割いてお話したかが基準になる気がする。

ーーーーーーーーーーーーーーー

―取り組んでいる事業のメンバー構成は?メンバーを選ぶポイントは?(スピーカーの(和)さんより)

(絵):現在、メンバーは7名

募集はまずツイッターで行い、オンライン面会などを経て参加してもらっているため、ずっとリモート。創業後、全員で顔を合わせたのは2回だけ。

チームに参加してもらうかを選ぶ基準は、「その人が最終的に目指したいことと、今やっていることが一致しているか」。つまり、目的と行動が一致しているのかどうか。
クライアントや協業先を選ぶ時も同じ基準。

社会貢献に重きを置く、事業としての収益に重きをおくなど、目的にも色々あるから。

(直):選ぶ基準… 自分と似てない人が良いのではないかと思っている。

起業過程で、こんな話を聞いた。
ビジョンが近そうな人は、向かう先は一緒だけど、(ずっと横並びに平行に前へ進むだけで、)ゴールが交わらないということが起こるかも。

この話を聞いて自分も今、一旦関係性をリセットしているところ。

Q6. TSGに参加して役に立ったことは?400字に込めた内容は?

(絵):400字に込めたことはあまり覚えていないが、自分のやろうとしていることの「新しさ」が分かるようにしたと思う。

良かった点としては、二次審査に進んだ後の、メンターとのミーティングが本当に役に立った。今でもお世話になっている。出資者の紹介をしてくれたり、人脈ができたりした。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(直):400字に込めたこと。自己紹介とやりたいことを素直に書いたと思う。嘘を書いても続けていけないので。

TSGについては全然知らなかったけど、町工場の人が「こんなのあるよ」と教えてくれた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(和):25日で会社をクビになったところで、どうしてもその年の8月までに起業したかった。
ミラサポというサイトで、TSGを運営するNPO法人・ETICさんを知った。

当初、周りに起業家の友だちなど誰もいなかった。TSGでは、セミファイナリストとして終わってしまったが、その後、メディアやイベントにたくさん出してもらった。
また、TSGに参加した同期同士の人脈もでき、同時期にスタートして、解決すべき課題も似ている人と現在もつながっており、話し合えるのが参加してよかったこと。

カチェトナの独りごと

起業家について、女性・男性と性で区別しなくていいのだろうけど、女性ならではお話、頭に入れておくべきことなどがとても参考になりました。

個人的には、自分の想い、やりたいことが先行していない状態で、起業を成し遂げた和田さんのお話が聞けてよかったです。
カチェトナは今、絶賛、「何をテーマに起業するんだ」問題にぶち当たっているからです。

自分の辿って来た道、もってる能力、世の中の需要、そういうものを真剣に考えて掛け合わせれば、必ず良いテーマが見つかると分かっているのですが、なかなか浮かんでこず…

田ヶ原さんがおっしゃっていたように、事業をやるからには、収益も絶対得たい。
時間と場所に縛られる生き方が嫌というのも、起業したい大きな動機のひとつだから、経済的な面が満たされないなら、また雇われ生活に戻るか、生活が破綻するかになってしまう…起業する価値が薄れちゃう…

頭の中で考え続けていても、何も始まらないので、7月20日の起業講座スタート同時に、どんどん動き出してみよう。事業計画はどんどん変わるものだと知れて良かった。

 

スピーカーの皆さん、お話ありがとうございました(≧▽≦)

TSGプレイベントに関するレポートは次で最後です!

それではまたお会いしましょう~(≧▽≦)

 

カチェトナ。

 

Sponsored Link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です