【TSG】6/17(水)開催:アフターコロナに挑む起業家たち

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みなさん、こんにちは!

本日は、去る17日に行われたTOKYO STARTUP GATEWAY2020のオンラインセッション、「アフターコロナに挑む起業家たち」の内容をお送りします!

TSGとは

ゲストスピーカー(3名)

【エンタメ業界】

株式会社ファンミ代表取締役CEO 秋山悠 (以下:秋)
コスプレイヤーのインフルエンサーマーケティング事業を行う。会社の方針として、「パラレルキャリア」を推奨している。

<経歴>
2014年TSG参加、翌年起業(当時18歳)。

HP / Twitter

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【スポーツ業界】

株式会社ラントリップ代表取締役 大森英一郎 (以下:森)
楽しく走れるロケーションとランナーのコミュニティを提供するサービスを運営。元箱根駅伝ランナー。

<経歴>
2008年4月~ リクルートグループ会社
2009年10月~ 地元・横須賀の船会社(地域活性・観光)
2014年TSG参加、翌年起業。

HP/Twitter

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【飲食業界】

株式会社みやじ豚 代表取締役社長 / NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事 宮治勇輔 (以下:宮)
神奈川県のトップブランド「みやじ豚」のマーケティング並びにプロデュースを担当。日本の農業の事業継承を促進する活動も行っている。2019年TSGメンター参加。

<経歴>
2001年4月~ 株式会社パソナ
2006年9月~ 株式会社みやじ豚設立。家業だった養豚業の商品をブランド化。

HP/Twitter

Q1: コロナによって事業が受けた影響は?どう対応した?

(森):ランナーが増えた。
ロックダウンされる国が多い中、ランニングは健康維持の手段として唯一許されていたような状況があった。オフラインでのコミュニケーション不足を解消するものとして、ランナー同士のオンラインコミュニティが活用された

 

(秋):全てのイベントが中止。イベント関連の事業部においては、売り上げは前年比ー100%の状態が続いている。
エンタメ・芸能業界は大打撃を受けた。もともと社内で推奨していたパラレルキャリア(複数の職業を持つこと)によって、別のところから収入を得て生計を立てるという対応。

 

(宮):牛と花をのぞけば、農業界全体での打撃は以外にも少ない。ただし、飲食店への卸しが事業の主軸だった「みやじ豚」は大打撃を受け、飲食店卸しの売り上げは8割減
マーケティング戦略として重要だった毎月のBBQイベントも開催できない。
予断を許さない状況だが、インターネットから購入してくれる方もおり、平時からの人のつながりによって事業が支えられている状況。

Q2: 時代に応じた危機の乗り越え方は?

(秋):マインドの面で、「これ以上悪いことは起きないだろう」から、来年以降盛り上がっていこうという前向きな気持ちでいる。コロナの状況下で、思考・事業整理の時間が持てた。

新規事業については、儲かるかどうかより、まずはやりたいことをベースに、時代に合ったマネタイズ(収益化)を考える。株式会社という形にこだわらずとも、NPOやNGOという形態もある。

 

(宮):「みやじ豚」を創業した2006年はリーマンショックの年だったが、あまり影響を受けなかった。今回のコロナは大打撃を受けた。コロナによって、どんな業界も存在意義が問われる形となった。自分自身を見つめなおし、事業の存在意義を感じられないのなら辞めるのも一つの良い選択。
やりたいことをやるのに、好況であるか、不況であるかは、実際のところ関係ない。

日本は世界ナンバーワンの老舗大国で、何百年と続く会社がたくさんある。つまり、戦争も震災も、ありとあらゆる災難を乗り越えてきている。コロナだけが特別なのではない。

 

(森):コロナによって受けた打撃という意味で、マネタイズは問題なかった。
ランスポーツの主な収益源となる広告は確かに減った。でも、コロナ以前から、広告に関して少し危機を感じていたため、既に対応し始めていた。
事業の中で、必要なものを立ち上げて、いらないものを切ってシンプルにすることができた。

起業家はそもそも立ち止まらない。会社が大きくなっても柔軟に変化を察して対応する。また、コロナに関わらず、その時々で起こる困難や時代の流れにも柔軟に対応していく。

Q3: アフターコロナの世界はどうなる?今後のビジョンは?

(宮)世界的な食糧不足を予感。→ 国として何を大切にしていくかが問われる。
自国内での供給量が減り、輸出入が滞る。輸入で食べ物をまかなう国は不安(日本の食糧自給率:全体で四割、穀物に至っては20% → 対して先進国の穀物自給率はどこも100%以上)。

日本は、軍事・エネルギー・食糧という国の3大保証がどれも弱い。グローバル化の流れが止まれば、各国の生き方が大切になる。日本の場合、国内の自給率をどう上げていくかがキーとなるのでは。

農家の収入に対する補助金の割合

…日本:3割 / イギリスやフランス:9割 / スイス:大体10割。ヨーロッパでは、農家は公務員として重宝されている。

 

(森):様々なことがオンライン化し、余暇が増える。オフラインの体験の価値が上がる。
投資家とのミーティングもzoom前提となり、生産的。また、マラソン大会も、それぞれのユーザが各地で走るという形で、バーチャル化した例がある。

余暇が増えると人はエンターテイメントとスポーツに注目する。
コロナによって、健康の大切さが意識された。これまでとは異なり、いかに楽しく運動できるかが大切。人々のランニングへの苦手意識も払拭していきたい。

 

(秋)エンタメ業界はIT化が進んでいない傾向。これを促進すべきか、逆にリアルな場で会うことの質を高めていくべきか考えている。
日本人全体の働き方に関して言うと、大企業でも働き方改革が進んでいるが、スキルのない人が社内で浮き彫りになる傾向にあると感じる。言語化する力をつけないと、相談すらできない状況になる。

参加者からのQ&Aコーナー

Q: コロナが事業に打撃を与えた段階で、パラレルキャリアを築けていなかった所属タレントさんへの対応は? 秋山さん

A: 一人一人にヒアリングしてサポート方法を決めた。
ライブ配信アプリなどを利用してオンラインで活動する手もあるが、オフラインでの活動を希望するタレントが多かった
また、オンラインでの活動は、住居を特定されるなど、個人情報流出のリスクもある。
その他、会社員と並行して、副業的にタレント活動を行う人もいる。

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Q: コスプレ文化の海外での市場拡大について?(※質問うろ覚えです x( ) 秋山さん

A: 自分のSNSのフォロワーは海外の人が多く、インスタに関しては9割にのぼる。
コスプレ文化に関しては、ヨーロッパや中国での市場が大きいが、装備が行き届いていない現状。
コスプレと一括りにいっても、流行るものは各国で異なる。

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Q: 自分の好きな「走る」ことを事業にし、収益を得られるというイメージが湧きません。どのように事業が成り立っているのでしょうか? 大森さん

A: マネタイズの方法は三通りある。
①広告費。(開催するイベントに起業からの広告を掲載することで収益を得る)
これは大きな比率を占めていて、例えば東京マラソンは26億円、ロンドンマラソンは96億円ほどの広告費を集めている。
②物販。
ランナーが使用する商品を販売。スポーツには、実際に行うDOスポーツと、観戦を楽しむSEEスポーツがある。ランニングは、DOスポーツとしては、市場規模がゴルフより大きい。
③サブスク。
まだ実現には少し遠いが、ランナーに対する定額制のサービス(月額課金)を開発中。

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Q: 事業立ち上げに至った経緯、仲間の見つけ方は?→ 全員

(森)大企業のリクルートから、中小企業に移り、観光事業を担当し、少し余暇ができた。当時ちょっとしたランニングブームで、副業でレッスンをしたりしていた。
その時、楽しそうな参加者を見て、数字にこだわらずランニングを楽しむ人を作りたいと思った。
(自らは箱根駅伝で数字に苦しみ、一度は走ることを止めたため。)

スポーツツーリズムというジャンルに目をつけ、二人で会社を立ち上げた。
オンライン化にはエンジニア(ITに詳しい人)が必要だったため、声をかけまくった。

 

(宮)実は、養豚業を営みながら、農作業をしたことがない。
自分は、(無名だった)実家の養豚業を、ブランド化させ、流通経路を変えるプロデューサー役。
ファミリービジネスの一環として起業している。

 

(秋)立ち上げ期はとにかく、自分のやりたいことを人に言いまくるのが大事。それが、同じ志を持つ人を見つける唯一の策。また、起業した後も、社内だけでなく、社外の仲間も作ると良い。
あとは、起業するならTSGに参加するのが一番おすすめ。熱量の大きいイベントで、同期メンバー同士でも仲良くなれるし、過去の出場者とも知り合えて、縦横両方のつながりができる。

Q4: 起業を目指す人へのメッセージをお願いします!

(宮)事業をやる理由=原体験を掘り起こしてみるといい。
アフターコロナで稼げるものを探すのではなく、自分を中心に考える。

学生であれば、一度就職することをおすすめする。なぜなら、学生時代に本当にやりたいことは見えてこないケースが多いから。本当にやりたいことがあれば、既にやっているはず。秋山さんがその代表例。
新卒で入ったリクルートも、辞めることを前提に入る人が多い印象だった。)

 

(秋)自分のやりたいことを一番大事にするのがいい。
流行りは誰でも飛びつくもの。自分でやる意義がない。

後は、自分のやりたいことをどんどん発信することをおすすめする。その中で、起業仲間、協力してくれる投資家、未来のお客様に出会えるから。

 

(森):起業の方向性としては二通りあると思う。
外的環境(これから何が流行るか、稼げそうか)を逆算して事業を選ぶこと。
もう一つは、自分がやりたいことを実現するための手段として事業をすること。

どちらも良いと思うが、自分は後者寄り。自分がワクワクできるかが、仲間集めの段階でも大きく影響してくるのは事実。

今の時点で何をどう起業するか分からなくても、何か引っかかっていることがあるなら、言いまくった方がいい。そうすることによって、自分の言葉や決意が磨かれてくる。

 

事業のアイディアとして、とがらせたもの(特化させたもの)と別のジャンルの何かを掛け合わせると面白くなる。
スポーツツーリズムでいうと、例えばマラソン大会は地域活性に貢献しているけど、年に一回開催されるだけでは、大きな変化をもたらせないし、マラソン大会だけに依存したくない。

(掛け合わせることで可能性や規模が広がる)

掛け合わせの例:
ワイナリー×フルマラソン(フランス・メドック)…ワイナリーを巡りながら走る。各地点でおつまみもフルコースで出る。
温泉×美食×ツーリズム(日本)…温泉ガストロノミーツーリズムなるものが存在する。温泉地を周りつつ、各地域産の食べもの・文化・自然を楽しむ。
ランナー×コスプレ…東北フードマラソン。

(※他のスピーカーも混ざって、掛け合わせの例として、豚×アパレルなど、面白いアイディアがたくさん出されました。笑)

まとめ

皆さん共通しておっしゃっていたことをまとめてみます!笑

自分の想い・好きなことから始まる起業は、外側の出来事(世の中の流行り、経済状況など)に左右されない。

事業として続けていくにはマネタイズも大切だけど、やりたいことをベースに、時代に合ったマネタイズを考えていくのがいい。

やりたいことがはっきりしないうちは、会社で勤めてみるのもいい。
やりたいことの芽が出てきたら、明確になっていなくていいから、どんどん言葉にして人に伝えると思わぬ人とつながり、次のステップが見えてくる。

カチェトナの独り言

フウ…

色々整理したり、不明だった用語を調べながら書いてたら、3時間も経っていました…(+_+)笑

このTSGプレイベント、何というか、実際に起業した方から生の話が聞けて、随時チャットや音声で質問を受け付けてくれるというのが、すごすぎると感じました。

起業についてだけなく、思いがけず、各分野において海外と比較した日本を見つめることもできて、本当に面白かったです。

個人的には、収益化のイメージが湧きずらい「走ること」を、トリップと掛け合わせて、地域活性も込めた事業にされ、マネタイズにも成功している大森さんの例が興味深かったです。

起業を目指す方には、本当に参考になるお話ばかりでした。

ありがとうございました(≧▽≦)

それではみなさん、次のレポートでお会いしましょう~(≧▽≦)

カチェトナ。

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