ラウラ&ルベンのにっぽん不思議滞在記⑤ 水に恵まれた国

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第5話 水に恵まれた国

海外旅行をするにあたって、ひとつの国の中で、数か所の町を拠点にする人は多いと思います。
同じ国とはいえど、地域によって特色があって面白いだけでなく、複数の町を訪問することで、その国に対する理解がより理解が深まりますよね(*´▽`*)

ラウラとルベンも、今回日本を旅するにあたって、多くの外国人観光客と同じように、東京、大阪、京都などを訪れました。
日本に到着後、東京で数日を過ごし、新幹線で西日本に向かい、そこで数日を過ごしたのちに二人は都内へ戻ってきました。

二人が戻ってきた翌日、再び浅草で落ち合い、その時に西日本で見たさまざまなことを話してくれました。話を聞きながら、隅田川にかかる駒形橋を歩いているとき、ラウラが思い出したように言いました。

「日本は川がたくさんあるよね!西日本へ行く新幹線の窓からも、本当にたくさんの川を見たの!」

日本は、国中どこを見渡してみても、海、川、湖を始めとする水資源に富んでいます。
日本で生まれ育った人であれば、災害時を除いて、日常的に危機感を感じるほどの水の不足に悩まされる人はいないのではないかと思います。

同時に、大雨や台風による洪水など、水を要因とする災害の脅威は、よく耳にし、毎年肌で感じることでもあります。
日本の河川の特徴について調べてみると、世界の大きな河川と比べた場合、日本の河川は短く、川幅が狭く、山から流れてくるために急勾配で流れが早いことが挙げられるようです。
だからこそ、いとも簡単に川が溢れ、防波堤を越え、洪水となってしまうのですね。

さらに、東京や大阪を始めとする日本の大都市は、とても海抜が低いところに位置しています。東京では、大元の川から水を引いて別の小さな川をつくる工事がなされ、これまでに洪水のリスクを減らす努力がなされてきました。

面白いことに、その放水路を作るのに、中米・パナマのパナマ運河建設工事で培った技術を活用した日本人がいました。
土木技師であり、内務官僚であった青山士(あおやまあきら)です。
彼は8年間パナマに滞在し、パナマ運河工事に従事し、日本に帰国後、その知識と技術を日本の人工河川工事に役立ててくれました。
ちょうどその時、私たち三人が橋の上から見下ろしていた隅田川が、彼が工事に携わった放水路の一つだったのです。

ラウラとルベンが帰国後、カチェトナは再度浅草に用事があり、隅田川の近くを歩いていました。
隅田川を一人で見下ろしながら、ぼんやりこんなことを考えました。

「日本は、小さいけれど、川や海、山などの大自然に抱かれた豊かな国。
私たちに恩恵をもたらしてくれるこの自然は、地震、津波、洪水、火山噴火、台風に姿を変えて、突如人の命を奪うこともある。
この国では、遺伝的に体の小さな民族である人々が、知恵を結集して大自然の脅威を乗り越えてきたんだ。
そして脅威を乗り越えようとするのと同時に、大自然の美しさに目を向け、感謝し、愛して、この国を発展させてきたんだ…」

カチェトナは自分の生まれ故郷である日本が、ますます誇らしく、好きになるような気がしました。

<完>

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